伝票印刷 13

インボイス伝票の作成方法及び注意点

伝票印刷 13』でインボイス対応の伝票を簡単に作成できますが、インボイス伝票にはいくつかの注意事項もございます。以下の点にご注意のうえご利用ください。

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手入力で伝票を作成する場合

伝票フォームに手入力して請求書等を作成する場合は、メイン画面からインボイス対応のフォームを選択して、必要項目を入力するだけで作成できますが、以下の点をご確認ください。

  1. 消費税の端数処理は、インボイスに付き1回という制限があります。
    端数が発生する場合は、明細の合計金額に対して消費税が計算されるフォームをご利用ください。
    ※インボイスでは、明細の各行ごとに消費税を計算する処理は許されていません。そのようなフォームは使わないでください。
  2. 合計請求書は単独ではインボイスとなりません。納品書や都度請求書をインボイスとすることをおすすめします。
    合計請求書を納品書や都度請求書とセットでインボイスとする方法もありますが、その場合は合計請求書を構成する納品書や都度請求書の情報(伝票番号や日付等)を合計請求書に記載する必要があります。
  3. 入力する明細行が足りない場合など、ページを追加して複数ページで合計額を算出する「ページ合計」ができますが (フォーム画面メニュー[ページ]-[複数枚の伝票の合計金額表示])、合計金額および消費税額はページごとに算出したものを合算するため、端数処理が複数回行われる可能性があります。
    「ページ合計」した伝票をインボイスとする場合は、端数処理を行っていないか十分ご注意ください。
    または、すべて収まる行数の伝票フォームを選んでいただくか、消費税計算までおこなってくれる付属の販売管理Excelブック(次項でご案内)の利用をご検討ください。

販売管理Excelブックを利用する場合

販売管理Excelブックを使ってインボイス対応の伝票を作成する方法や、注意点についてご紹介します。

  • 消費税の端数処理は、インボイスに付き1回という制限があるため、端数が発生する場合は、明細ごとの消費税計算 (得意先台帳「消費税計算方法」:3)はインボイス対応できません。
    請求時(得意先台帳「消費税計算方法」:1)または納品ごと(得意先台帳「消費税計算方法」:2)に変更してください。

外税(税別)の場合(取引先への伝票発行では多くの場合こちらです)

月締め請求(消費税は締め時に計算。得意先台帳「消費税計算方法」:1 )の場合
★消費税を納品書には記載せず、月に一回など締め請求書に記載しているパターンです

⇒ インボイス対応の請求明細書フォームを利用してください

  • ※ 締め請求書として「合計請求書」を使う場合、「合計請求書」は単独ではインボイスとなりません
    インボイス対応の「請求明細書」の使用に切り替えるか、「2.都度請求」に変更することをおすすめします。
    「合計請求書」は、納品書や都度請求書とセットでインボイスとすることも可能ですが、その場合は、「合計請求書」を構成する納品書・都度請求書の情報(伝票番号や日付等)を合計請求書に記載する必要があります。
    販売管理Excelブックでは、伝票番号が自動で記載される機能はないため、手入力で番号を入力しなければなりません。
都度請求(消費税は納品ごとに計算。得意先台帳「消費税計算方法」:2 )の場合
★消費税を納品書(都度請求書)に記載しているパターンです

⇒ インボイス対応の納品書・都度請求書フォームを利用してください

  • ※ この場合、締め請求書には、「納品書シート」の計算結果を合計して算出します。
    この操作で作成した締め請求書(「請求明細書」「合計請求書」)の消費税は、複数の端数処理を含んだものである可能性があるため、単独ではインボイスとはなりません。
    納品書や都度請求書をインボイスとすることをおすすめします(この方法で作成した締め請求書は、合計金額を示す書類としてご利用いただけます)。

全商品、全取引先を内税取引とする設定の場合

月締め請求(消費税は締め時に計算。得意先台帳「消費税計算方法」:1 )の場合
★消費税は納品書に記載せず、月に一回など締め請求書に記載しているパターンです

⇒ インボイス対応の「内税式」請求明細書フォームを利用してください

  • ※ 締め請求書として「合計請求書」を使う場合、「合計請求書」は単独ではインボイスとなりません
    インボイス対応の「請求明細書」の使用に切り替えるか、「2.都度請求」に変更することをおすすめします。(該当フォームが必要な場合はお知らせください。)
    「合計請求書」は、納品書や都度請求書とセットでインボイスとすることも可能ですが、その場合は、「合計請求書」を構成する納品書・都度請求書の情報(伝票番号や日付等)を合計請求書に記載する必要があります。
    販売管理Excelブックでは伝票番号を自動で転記する機能がないため、伝票番号は手入力していただく必要があります。
都度請求(消費税は納品ごと、得意先台帳「消費税計算方法」:2 )の場合

⇒ インボイス対応の「内税式」納品書・都度請求書フォームを利用してください

  • ※ 「販売管理Excelブック」では、全商品全取引先内税取引の設定の場合、納品書時の税額を積み 上げての締め請求書は作成できません。
    納品書・都度請求書を単独でインボイスとしてください。

販売管理Excelブック利用の場合の、総額表示の設定・得意先の消費税計算方法・インボイス伝票として使える伝票の対応について、表にまとめました。

  • インボイス対応フォームを使用し、用意された項目に必要な記載がされているという前提です。
  • セットで可能な場合や、追加で表記することで可能となる場合は除きます。
販売管理: 総額表示の設定 外税取引 内税取引
得意先台帳: 消費税計算方法 1:締め時 2:伝票ごと 1:締め時 2:伝票ごと
納品書・ 都度請求書 税額が非表示となるため単独ではインボイス不可 税額が非表示となるため単独ではインボイス不可
請求明細書 端数処理が複数回含まれる可能性があり単独ではインボイス不可 積み上げ算はできないためインボイスに使用できない
合計請求書 関連する納品書の情報が必要となるため単独ではインボイス不可 端数処理が複数回含まれる可能性があり、また関連する納品書の情報が必要となるため単独ではインボイス不可 関連する納品書の情報が必要となるため 単独ではインボイス不可 積み上げ算はできないためインボイスに使用できない

※なお、インボイスの発行に際しては、事前に取引先様や顧問税理士様にご確認いただくようお願いいたします。

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